株式投資の話

【米国個別株】配当利回り5%~8%を叩き出す永久保有銘柄【5選】

みなさん、こんにちは

ミナンチャ(@minanncha)です。

「米国高配当ETFよりも高い利回りが欲しい!でも危険な銘柄は避けたい!」そんな人のためにお届けします。

永久保有すべき具体的な米国の優良個別株5銘柄とその特徴を示し、それらによってVYM・HDV・SPYDなどの有名な米国高配当ETFを上回る配当金利回り、具体的には5%~8%程度のキャッシュフローを実現します。

今回の記事を読めば、あなたのポートフォリオを日本株だけに偏重しないバランスのとれたマネーマシーンにできるでしょう。

それではいってみましょう!

※今回はキャッシュフローの獲得を主たる目的とした高配当株投資を前提としており、株価自体の値上がりを期待する投資手法でないことを予めお断りしておきます。また、記載される個別株の内容や税制は本記事執筆時点のものであり、後日、変動する場合があることをご了承ください。

この記事はこんな人が書いています

  • 短期投資歴5年、長期投資歴5年
  • 運用資産額2,500万円
  • 高配当日本株、米国ETFを運用中
  • 1級ファイナンシャルプランナー
  • CFP認定者

※すべて記事執筆時点

米国個別株を買うならETFの利回りを超えろ

結論を言うと米国株で利回り3~4%程度を狙うならETF一択です。

米国市場の高配当ETFは非常に優秀です。信用と歴史のある世界トップクラスの運用会社が厳しい基準で選定した銘柄を常にリバランスしており、超優良企業で固められています。また、経費率も日本の投資信託やETFと比較しても安く抑えられていることから投資効率の面でも優秀です。

VYM・HDV・SPYDなどが優良ETFの代表格と言えるでしょう。

これらのETFの詳細な解説は下記リンクの過去記事に譲り、今回の記事では触れませんが、安定性や実績、構成銘柄の信頼性、どれをとっても秀逸で、手堅く配当利回り3~4%を得ることが可能です。

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キャッシュフローの獲得を目的とした場合、わざわざETFよりもボラティリティの高い個別株を買ってリスクを負うなら、より高い利回りを求めないと意味がありません。

米国株の課税関係を押さえる

米国株投資をおこなう上で、日本株と異なる課税関係だけは最低限押さえておきましょう。

配当金に関して言うと、日本株の場合は配当金に対して約20%(正確には20.315%)の所得税と住民税が課税されます。つまり、手残りは約80%となります。

一方、米国株の場合は配当金に対して米国現地で10%の外国税が課税された後、日本国内でさらに約20%の所得税と住民税が課税されます。つまり、手残りは約72%(90%×80%)となります。

課税関係上の配当金の手残りは、日本株の方が有利と言えます。

大和証券のHPに分かりやすい図があったので使わせていただきます。

出典:大和証券

納税した外国税については、外国税額控除という制度により、確定申告することで一定額を取り戻すことができます。先に説明のとおり、外国証券投資による利子や配当金は、まず外国で課税され、さらに日本でも課税されることから二重に課税されることになります。この二重課税を調整するために、外国で課された税額を日本の所得税や住民税から差し引く制度があります。この制度が「外国税額控除」です。

ただし、注意したいのが、米国株式の配当金については、外国税額控除で一定額を取り戻すことができても、日本株の配当金ならば可能な「配当控除」が適用されないということです。

個人投資家が受け取る国内上場株式の配当金は、企業に法人税が課税された後の利益を分配するものであり、当該配当金を支払う際は所得税と住民税が源泉徴収されます。つまり、法人税と所得税・住民税の二重課税がされています。これを軽減するために、日本株の配当金には配当控除が設けられています。

おおまかな仕組みを説明する主旨のため、細かい控除額の計算式には触れませんが、お伝えしたいポイントは、税額控除を考慮しても日本株が有利という事実です。

だからこそ、高配当株投資という前提に立つのなら、米国株を買う以上、”配当金利回り”にはこだわるべきなのです。5%以上は目指したいところです。

なお、どうしても細かい計算式を知りたいという方は参考までに下記に国税庁の該当ページリンクを貼っておきますのでご覧ください。

<配当控除(国税庁HP)>

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1250.htm

<外国税控除(国税庁)>

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1240.htm

高利回りを叩き出す永久保有銘柄

永久に保有したい優良な米国高配当株について、具体的な銘柄をご紹介していきます。各社の特徴と株価推移、過去の配当の実績、利回りについてご紹介していきます。

ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)

直近3年間の配当利回り

約6%~8%

ブリティッシュ・アメリカン・タバコはイギリスのたばこ製造販売企業。世界第2位のたばこグループとして、200種類以上の銘柄を約200カ国の市場で展開しています。主なブランドは「ケント」、「クール」、「ラッキー・ストライク」などがあります。

タバコ業界は既存企業以外の会社が新規参入しにくい産業であり安定性が高いです。

また、BTIはイギリスの会社で米国市場で売買されている米国以外の国の代替証券(ADR銘柄といいます)であり、イギリスは株式の配当金に対して現地での課税をしていないため、外国税が課税されない銘柄となります。

過去20年のパフォーマンスのグラフは下記のとおりです。上から順に「株価」「配当金推移」「配当利回り」のグラフとなります。(単位:ドル/%)

 出典:Macrotrends

ご覧のとおり、配当推移は上昇傾向にあり、継続的な配当金増加が期待できます。

ベライゾンコミュニケーションズ(VZ)

直近3年間の配当利回り

約5%

ベライゾン・コミュニケーションズは大手通信サービス業者です。全米でワイヤレス音声、データサービスと携帯端末の販売のほか、メール、モバイルブロードバンド、コンテンツ配信サービスを提供しています。また、固定電話、インターネット接続、ブロードバンドビデオ・データ通信、IPネットワーク、長距離電話サービスなど幅広いサービスを展開しています。

過去20年のパフォーマンスのグラフは下記のとおりです。上から順に「株価」「配当金推移」「配当利回り」のグラフとなります。(単位:ドル/%)

順調に増配しています。株価も上昇しているため、利回りは10年以上ほぼ5%を維持しています。文句なしの高配当株です。

AT&T(T)

直近3年間の配当利回り

約6%~7.5%

AT&Tは米国の通信業持株会社です。主に携帯電話事業を展開しており、米国内の企業や個人に市内・長距離携帯電話、ローミングサービスを提供しています。また、インターネット接続、専用回線、DSL、IPテレビ「U-verse」、ブロードバンド、IP電話、ウェブホスティングなどのサービスを提供しています。

過去20年のパフォーマンスのグラフは下記のとおりです。上から順に「株価」「配当金推移」「配当利回り」のグラフとなります。(単位:ドル/%)

直近では大きく増配をしたことで利回りが急騰していますが、以前も増配と安定的な利回りを維持しています。株主ファーストの鏡のような企業です。

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)

直近3年間の配当利回り

約3.5%~5%

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは薬局チェーン持株会社です。アメリカ、イギリス、タイ、ノルウェー、アイルランド、オランダ、チリ、メキシコで薬局事業を展開しています。処方箋の調合や一般用医薬品、医薬品のメール・オーダー、食品やヘルスケア用品、季節商品の販売、写真現像サービスなど幅広く取り扱っています。

過去20年のパフォーマンスのグラフは下記のとおりです。上から順に「株価」「配当金推移」「配当利回り」のグラフとなります。(単位:ドル/%)

3年前くらいまでは配当利回り3%程の企業でしたが、上記チャートで分かるとおりハイペースで増配を継続しています。今後は株価が割安水準のタイミングで拾っていけば、利回り5%以上を将来的に期待できる企業かと思います。

アルトリア・グループ(MO)

直近3年間の配当利回り

約6%~8.5%

アルトリア・グループは日本でいうJTの様な誰もが知る高配当の米国たばこ製造会社です。フィリップモリスUSAは米国でたばこと無煙たばこを製造しており、主要ブランドは「マルボロ」や「バージニアスリム」などがあります。また機械製葉巻やパイプたばこ、「スコール」などのブランド名で無煙たばこの製造に従事しており、ワインの製造や販売も手掛けています。

過去20年のパフォーマンスのグラフは下記のとおりです。上から順に「株価」「配当金推移」「配当利回り」のグラフとなります。(単位:ドル/%)

たばこ産業は成熟企業のため将来の株価の大きな上昇は見込めませんが、新規参入が難しい業界ですから競合の中で淘汰されていくリスクは低いです。高配当の超有名銘柄だけあって、増配は堅調で推移しており、安定的な配当収入が期待できる企業です。

まとめ

高配当株投資として、せっかく米国個別株を買うのなら、値動きのリスクを負うかわりに、米国株高配当ETFの利回りを上回った銘柄を選定したいですね。

また、課税関係では日本株が有利ですから、税金という側面で見ても日本の高配当株の利回りに負けない銘柄を狙っていきたいところです。

目安として配当利回り5%を下限に仕込んでいくのが理想です。

米国株は日本株と比較しても、株主へ利益還元する文化が強いですから、将来的な増配や自社株買いによる株価の買い支えなども私たち株主にとっては期待が強いところです。

株価は日々変動します。個別株はエントリーのタイミングが非常に難しい投資でもありますので、日々の動向をチェックしながら、割安と思えるタイミングを狙っていきましょう。

今回もここまで読んで下さり、ありがとうございました!

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