生活

投資にも役立つ「CFP」独学の効果的な勉強法

CFP取得を目指されている同士のみなさん、こんにちは!

ミナンチャです。

2022年第1回のCFP資格審査試験で全6科目合格することができました。取得状況の略歴は2020年第2回で「タックスプランニング」と「相続・事業承継設計」、2021年第1回で「不動産運用設計」「リスクと保険」をそれぞれ一発合格し、なめてたら2021年第2回の「金融資産運用設計」と「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」を見事に落としました(笑)。そして、その次の試験で残り2科目を合格しました。

そんな成功と失敗の経験から分かった最も効果的な勉強方法をこれから受験を検討される皆様のため、お伝えしたいと思います。

CFP試験は一部の業界にいる人以外にはかなりマイナーな資格かと思いますが、資産運用や不動産実務においても結構役に立つことが多いですから、ポイントをきっちりと押さえて合格を目指したいですね。

目次

【効果的な勉強法】

以上です。順番にご説明していきましょう

CFP試験の概要

CFP試験は1年に2回、6月と11月に実施されます。取得すべき科目は全6科目あり、「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」の各科目を全て合格することを目指します。受験する順番や科目数は自由で、1回の試験で全6科目を受験することもできますし、計画的に2科目づつ受験する等も選択可能です。ただし、各科目ごとにカバーする範囲も広く難易度も高いため、社会人などで働きながら合格を目指す場合は特に1~3科目づつ計画的に合格を目指すことをお勧めします。

出題形式は四肢択一のマークシート方式です。各課目の出題数は各50問、試験時間は各2時間(120分)です。科目や年によって異なりますが合格ラインは概ね30点前後となります。

各科目ごとに出題される内容はざっと下記のとおりです。

金融資産運用設計

  • 経済・景気動向の把握
  • 金融市場と金融政策
  • 確定拠出年金・財形貯蓄
  • 株式投資関連
  • 債券
  • 投資信託
  • ポートフォリオ
  • 外貨建て商品
  • デリバティブ

不動産運用設計

  • 登記と権利
  • 不動産の法律知識
  • 都市計画法
  • 建築基準法
  • 不動産の価格と評価
  • 宅地建物業法
  • 不動産売買
  • 不動産関連の税務
  • 土地有効活用事業手法

ライフプランニング・リタイアメントプランニング

  • ライフプランニング
  • ローン関係
  • 社会保険全般
  • 介護保険
  • 健康保険
  • 国民年金
  • 厚生年金

リスクと保険

  • 生命保険の仕組み、法律
  • 生命保険の種類
  • 生命保険と税金
  • 保険証券読取り
  • 企業・事業主と生命保険
  • 生命保険のライフプランニング
  • 生命保険の活用

タックスプランニング

  • 所得税の各種所得
  • 損益通算と損失の繰越控除
  • 所得控除
  • 所得税額計算
  • 確定申告
  • 青色申告と白色申告
  • 法人税の損金
  • 決算書の読みこなし
  • 消費税

相続・事業承継設計

  • 相続の基礎・法務知識
  • 贈与税
  • 相続税
  • 国外財産
  • 財産評価
  • 相続設計
  • 事業承継設計

効果的な勉強法

計画を立てる

まずは試験日から逆算して大まかなスケジュールを立てることが肝心です。もちろん人によって様々ですが、一般的にCFPは1科目あたり40時間程度の勉強が必要と言われます。平日のみ勉強するのか、毎日するのか、一日あたりどのくらいの時間を試験勉強にあてるのか等を予め設定し、科目ごとの勉強期間と最終的な過去問反復の期間を計画します。たとえば最初の2か月はタックス、そのあと2か月は不動産、最後1か月は過去問繰り返し、のような感じです。

予め計画を立てることで、試験日までの遅れやペース調整などができ、気が付いたら試験日まで間近で全然追いつかないという事態を防げます。

なお、ここで複数科目を受験される方へのアドバイスですが、2科目以上を同時並行で勉強していく方法はお勧めしません。たとえば1週間交代で科目を替えて勉強するような方法です。後述しますが、CFP試験は出題範囲が広くマニアックな問題も多く出題されるため、それらに対応するため1科目をより多く繰り返して勉強することが重要なのです。このため、同時並行の勉強方法は各科目を1周するまでに時間がかかりすぎるため、2週目以降を学習する時点では記憶が薄れてしまい回答率が著しく下がり非効率だからです。

1科目を複数回繰り返しマスターしてしまってから、次の科目の学習に移行しましょう。最終的には過去問で仕上げをしますので、試験直前でベストな状態になります。

精選過去問題集はココだけやる

まず絶対揃えるべき問題集が「精選過去問題集」です。

出典:FPK研修センター

この問題集それぞれ3,900円します。。。正直クソ高い。でも必須アイテムなので必要経費と思って買いましょう。この問題集はCFP試験対策として非常によくできています。また解説もしっかりしているので、CFP受験者(AFPの知識がある人)には理解が早いと思います。CFP試験合格のキモはこの問題集を何周も繰り返すことです。

ただ価格以外にも問題があり、一冊あたり300問くらい収録されており、正直なとろボリュームがありすぎて1周するのに時間がかかりすぎることです。もちろん、勉強時間をたっぷり取れるひとは是非全問取り組んでください。一方で時間のあまりない方は、一部を飛ばして勉強してOKです。この問題集は優秀で、問題ごとに過去の試験での出題率別に★マークが付されており、取組むべき重要問題には「Let’s try」のマークが付されています。基本的には問題集の★マークが2つ以上の問題と「Let’s try」マークがついている問題を繰り返せば十分な効果があります。これで確度の低い問題を約2割カットできます。

下記にタックスプランニング精選過去問題集のリンクを貼っておきます。リンクから飛べばその他の科目を含めて最新版の購入ページに辿り着くと思います。合格には必須アイテムなので入手しましょう。

1周目は”読み物”として使う&回転する

基本的にCFP試験対策に教科書(テキスト)は不要です。前述のとおりCFP試験合格のキモはこの問題集を何周も繰り返すことです。FP2級の基礎知識があれば精選過去問題集を解いて解説を学習するという方法で十分です。もしFP2級試験合格から長期間ブランクがあり不安という場合は、FP2級の教科書を復習として一読すれば大丈夫です。個人的には超有名テキストですが滝澤ななみ先生の書かれた「FPの教科書」が分かりやすくておすすめです。

精選過去問題集を勉強する際のポイントはスピードです。

まず一周目を勉強する際は、自身で悩みながら解いていくのでなく、問題を読んだらそのまま解説まで読み進めましょう。CFP試験は出題内容がかなりマニアックです。一問一問悩んで解いてを繰り返していると非常に時間がかかります。まず一周目は「読み物」としてスピード重視で終わらせることを意識しましょう。2周目以降から思い出しながら解いていき、3週目からは前回までに間違えた問題のみに集中して勉強しましょう。

最後は過去問で仕上げる

精選過去問題集を数周回したら、最後は王道ですが実際の過去問をやりましょう。過去問は700円程と求めやすい価格になっています。

試験日の2~3週間前からは過去問をひたすら解いていきます。この際に、本番と同様に実際に時間を計っておこなうことが大切です。どの問題が時間を削ってしまうのか、どの問題が瞬発的に回答可能なのかが分かるようになります。CFP試験はとにかく時間との勝負です。時間のかかる計算問題などは後回しにして、直ぐに解ける問題を優先すべきです。難問も易問も同じ1点です。時には「捨て問」として見切ることも大切です。

試験直前の過去問周回によって時間配分と傾向が把握でき平均点が大きく上がります。

オススメの科目の取得順

原則として自分の得意分野から取得すべきです。全てジャンルは異なるものの一定の相関関係があります。落としやすい科目を先に攻略することで後の他科目の理解も深まるからです。

金融関係の仕事の方には「金融資産運用設計」は馴染みやすいでしょうし、保険関係の仕事の方には「リスクと保険」や「ライフラニング」は前提知識があると思います。僕の場合は不動産業ですので「不動産運用設計」や「相続・事業承継設計」は非常に簡単でしたが、馴染みのない「金融資産運用設計」はかなり難解でした。

ただし、いずれの科目にも馴染みがないという方には「タックスプランニング」から始められることを強くお勧めします。なぜなら他の科目と最も相関関係が強いので、ベースとなる知識として最適だからです。また、所得税などの知識は僕たちの日常に最も近い事柄であり勉強していて面白く取り組みやすいです。

また一般的にCFP試験の最難関は「金融資産運用設計」という意見が多いです。難解な計算問題や日常では触れないような専門性の強い範囲から出題されるため苦労します。金融関係のお仕事の方でない場合は、一番最初に金融資産運用設計をもってくるのは避けた方がいいでしょう。挫折します。

以上から、自分の得意分野や馴染みのある分野からスタート、いずれも馴染みのない場合はタックスプランニングから取得されることをお勧めします。

私見になりますが、一応全科目を受験して、自身が不動産業ということを除外して客観的に考えた場合のCFP試験の科目別難易度は下記のとおりです。(1が「難しい」で6が「優しい」の順)

  1. 金融資産運用設計
  2. 不動産運用設計
  3. ライフプランニング・リタイアメントプランニング
  4. 相続・事業承継設計
  5. リスクと保険
  6. タックスプランニング

Study plusアプリを活用

CFP試験から少し脱線しますが、皆さんStudy plusというスマホアプリをご存じですか?

試験勉強のみならず日常の中で習慣化したいことに対して非常に有用な無料アプリです。一日、一週間、一か月の中で勉強の量や時間についての目標に対する達成状況を見える化するものです。

勉強は継続が最も難しいことだと思います。自分の努力を見える化することでモチベーションアップに役立ちます。是非試してみて下さい。スマホのホーム画面に試験日まで「あと〇日」なんてウィジェットを表示させることもできます。

Studyplus(スタディプラス) 日々の学習管理に

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開発元:Studyplus Inc.
無料
posted withアプリーチ

まとめ

なんか見てると出来そうな気になりますよね。重要なことは日々の勉強習慣をいかにルーティンとして取り入れて計画的かつ効率的に取り組むかということだと思います。また、最後にこんなことを言っては元も子もないのですが、一年に2回もチャンスのある試験ですし、一発で全科目取れるようなものでもありませんから、「まぁ、落ちても次また挑戦すればいいか」ぐらいのゆとりを持って進むくらいがちょうどいいと思います。完璧さと早期合格に拘りすぎずに、仕事や家庭事情に合わせて自身のペースで取り組むべきですね。

やる気になったら、まずは「精選過去問題集」の入手が第一歩ですから早速購入しましょう。そこがスタートラインです。

皆様の合格をお祈りしています。ともにがんばりましょう!

ここまで読んで下さりありがとうございました

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