不動産の話

コレはダメ!買主の不動産取引のタブー4選(購入編)

皆さんこんにちは!

ミナンチャ(@minanncha)です。

今回は不動産を購入する際にやってはいけない4つのタブーについてお話します。

不動産取引は普通の人であれば人生に何度も経験することではないですし、業界の慣習やルールもあまり表に出ませんので分かりにくいところでしょう。

別に問題ないだろうと思ってとった行動が思わぬトラブルの火種になったり、意図した取引ができなくなる引き金になったりします。

長く業界の知る現役不動産屋の僕が分かりやすく説明していきます。

今回の記事を読めば、不動産購入の際のトラブルの種を予め摘み取ることができるようになるでしょう。

それでは行ってみましょう!

この記事の信頼性

この記事はこんな人が書いています。

  • 業界大手の財閥系不動産仲介会社で17年間に亘って仲介業務を経験
  • 現在まで300組以上の売買仲介案件を成約
  • 宅地建物取引士
  • 1級ファイナンシャルプランナー
  • CFP認定者

資金計画について嘘をつく・隠す

不動産を購入する際に不動産屋から必ず資金計画を聞かれます。お客さんに購入資力があるのかどうか、あるいは希望している予算が高すぎていないかなど、購入相談の入口でしっかりと確認をしておかないと、お客さんも不動産屋もお互い無駄な時間を過ごして相手の期待を損なうことになりかねません。

具体的には下記のようなことを不動産屋が確認します。そんなことまで聞くのかと思われるかもしれませんが、聞きます。

  • 銀行融資の利用の有無
  • 年収
  • 自己資金
  • 勤務先
  • 勤続年数
  • 転職履歴
  • 正社員か否か
  • 家族構成
  • 借金の残高

いずれの項目も大切ですが、ここで借金の有無を隠したり、年収を偽ったりして、後々融資の審査基準に乗らないことが発覚すると、結局は銀行融資が受けられず、購入不可という状況になります。

これは不動産屋だけでなく、売主に対しても迷惑です。

借金の有無や年収を偽ったところで、銀行融資を受ける場合は、最終的に審査の段階で、源泉徴収票を提出しなくてはいけませんし、金融機関が照会をかければ借入状況もすぐに分かってしまいます。資金計画の嘘偽りは極めて無駄な行為なので絶対にやめましょう。

物件案内してもっらた業者を抜く

もともと不動産業界でいう「抜く」という行為は、買主側(客付け側)の不動産屋が売主の窓口となっている不動産屋をすっとばして直接売主と交渉して契約を進めたり、あるいはその逆で、売主側(物元側)の不動産屋が買主の窓口となっている不動産屋をすっとばして直接買主と交渉して契約を進める行為のことを指します。

不動産業界では最悪の禁止行為として扱われています。場合によっては以後の取引を一切受け付けてくれなくなる場合もあります。

不動産屋同士では御法度として認識がありますが、素人のお客さんにその様な明確な認識はありません。このため、時としてAという不動産屋に物件案内をしてもらったにもかかわらず、その内見した物件について手数料の割引があるなどという理由でBという不動産屋を介して契約を進めようとするお客さんがいます。Bという不動産屋もお客さんから申告がなく、普通に再度同じ物件の案内をお願いされて契約へと話が進んでしまえば、Aという不動産屋の存在に気づきません。

万一、不動産屋Bが不動産屋Aによって事前に同じ物件を案内されていた事実を知ったとしても、色気を出して「バレなければ大丈夫」という気持ちで不義理してしまい、それがバレると不動産屋同士で大揉めになります。

分かりやすくいうと不動産屋Aからすれば「ウチの客を横取りした」という認識な訳です。

不動産屋の手数料や不義理に対する感覚は想像以上です。概ね戦争といっても過言でないくらいの揉め事になります。

不動産屋同士が揉めても顧客に直接影響はないかと思うかもしれませんが、排斥された不動産屋から嫌がらせをされたり、不動産屋同士の揉め事に巻き込まれてなかなか話が纏まらない間に他のお客さんから物件に申込が入って買いそびれてしまったりという事態もあり得ます。そもそもお客さんからすればただのストレスでしかありません。

ただし、案内してもらった不動産屋と別の不動産屋を介して契約したいという理由が、その不動産屋の怠慢であったり、誠意の欠落であったりする場合は止むを得ないでしょう。そういった場合は、案内してもらった不動産屋に黙って、別の不動産屋に頼るのでなく、しっかりと理由を言って断ってからにしましょう。

複数の物件に同時に買付を出す

甲乙つけがたく気に入った物件が2つあった場合、同時にそれぞれの物件へ別々の不動産屋を介して買付(購入申込のこと)を出せば良いと考える方がいます。しかし、これは大きな間違いです。

何かの商品の抽選とかならいいでしょう。ですが、不動産の買付は売主という生身の相手方との取引を前提とした申込なのです。2つの物件に同時に買付を出すという行為は、どちらかの購入が決定したらどちらかを否応なしに放棄するということです。

これは買付を出した相手方に対して非常に失礼な行為です。

不動産屋が同時に買付を出している事実を知ったら、そのお客さんへの今後一切の物件情報の提供と取引を止めるでしょう。また、売主も二度とそのお客さんからの申込は受け付けないでしょう。信用に値しないからです。

売主の前で価格の話をする

居住中の物件の現地案内などの場合、買主と売主が顔を合わせることがあります。

物件のことを色々聞きたい気持ちは分かります。しかし、価格や条件などの交渉内容に近しいことを売主の目の前で直接話すことはやめましょう。不動産屋がすぐに止めに入りますが、口走ってしまうお客さんが時折います。

ダメな一番の理由は売主の心象を損ねるからです。

「購入の申し込みをする前(購入の意思もない時点)から駆け引きしてくるとは何事だ」これが売主の正直な気持ちです。

余計その後の交渉が不利になります。百害あって一利無しと知りましょう。

まとめ

嘘をつかないこと、不義理をしないこと、取引の相手に失礼をしないこと、相手の心象を損ねないこと、全ては良く考えれば当たり前のことです。

しかし、時として不動産をいう大きな買い物を目の前にしたとき、思わず意図していない言葉が出てしまったり、普段の自分なら決して間違えない手順を踏み外したりしてしまうのが人間です。

不動産取引は常に多くの関係者が関わって購入者の取引をサポートしています。銀行員、司法書士、測量士、解体屋、税理士などなど。

常にサポートしてくれているパートナーを大切に考えて気持ち良く取引をしたいものですね。

今回の記事が皆さんの物件購入の一助になれば幸いです。

今回もここまで読んで下さりありがとうございました!

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