皆さんこんにちは!
ミナンチャ(@minanncha)です。
株式投資の世界ではインデックス投資と高配当株投資は常に対の投資手法として語られます。
インデックス投資は難易度は低いものの、積み上げた資産を取り崩す際の心理的プレッシャーや暴落時のリスクなどから出口が難しい手法です。
一方、高配当株投資は難易度が高いものの、定期的にキャッシュフローを自動で吐き出すため、出口戦略が立てやすい手法です。
ではこの2つの手法の良いとこ取りで、インデックス投資で資産を増やした後に高配当株投資へ乗り替えるという戦略はどうでしょうか。この戦略はあらゆる投資系インフルエンサーや書籍などでも否定的ですが、僕の答えとしては「アリ」です。
二刀流がそれを可能にします。
この記事を読めば、あなたの投資の出口戦略の選択肢をまたひとつ増やすことができるでしょう。
それでは行ってみましょう!
この記事はこんな人が書いています
- 短期投資歴5年、長期投資歴5年
- 運用資産額2,500万円以上
- 株式投資で運用資産額は5年で4倍
- 高配当株投資、インデックス投資の二刀流
- 1級ファイナンシャルプランナー
- CFP認定者
※すべて記事執筆時点
乗り換えが良くないとされる理由
インデックス投資で資産形成した後に高配当株投資へ乗り換える戦略について、世の中の投資関係の書籍やインフルエンサーのSNSの投稿などでは否定的に語られます。
その主な理由は、「インデックス投資と高配当株投資では求められるスキルが全く違うため、失敗する可能性が高い」というものです。
これは正論だと僕も思います。
インデックス投資は正しい指数に積み立て設定をすることで、ほったらかしで運用することができ、長期的には様々なアクティブファンドよりも優秀な運用成績を実現することが可能です。銘柄を選ぶ知識も、投資するタイミングを計ることも全く必要ありません。
インデックス投資に必要なスキルは、口座開設することと投資を始めることだけです。
これに対して高配当株投資は、しっかりとした優良銘柄を選定し、購入するタイミングも考えて投資するスキルが求められます。
このため、インデックス投資のみを行ってきた投資家が、いざ高配当株投資へ切り替えすると銘柄選定や買うタイミングが分からず失敗すると主張しているわけですね。
ではどうすれば上手くいくのか
答えは投資を始めたての時から二刀流で資産運用すればよいのです。
先に書いたようにインデックス投資から高配当株投資への切り替えを否定する意見の根拠は、いままでインデックス投資しかやってこなかった投資家を前提にしています。
はじめから両方の投資手法を勉強しながら経験すれば、どっちの投資手法にも対応できるようになります。インデックス投資だけとか高配当株投資だけとかのように最初から選択肢や可能性を潰してしまうのは良くないと思います。
このため、インデックス投資と高配当株投資の二刀流を会得していれば、将来、高配当株投資に寄せて運用することも全く問題ありません。
ただし、そんな人はあまりいないと思いますが、逆のパターン、つまり高配当株投資で資産形成した後にインデックス投資へ鞍替えするのは難しいと思っています。これは、インデックス投資が「長い投資時間」を前提に成り立つものだからです。つまり、インデックス投資は成果を得るまでにものすごく時間がかかるということです。
どうやって乗り替えるのか
ではどのようにインデックス投資から高配当株投資へ乗り替えるべきか。
答えは「段階的に乗り替える」です。
気持ちが切り替わったタイミングで一気に高配当株へ突っ込んでしまう人がいますが、あれは要注意です。
投資初心者の時から二刀流で対応してきた投資家なら大きな失敗はないと思いますが、焦りは禁物です。
インデックス投資と違い、高配当株投資は銘柄選定と購入タイミングのスキルが問われます。銘柄の指標を良く検証して割安で満足のいく利回りとなったタイミングで購入していきます。同じ銘柄であっても時期によりPERや利回りも大きく異なります。時間をかけて、よく監視しながらスポットで割安となった高配当株を拾っていきましょう。
高配当株の選びかたについては過去に記事にしています。気になる方は合わせてご一読下さい。
いつ乗り替えるのか
インデックス投資は将来を潤す投資、高配当株投資は今を潤す投資です。人によって未来から現在へ重心を移すタイミングは様々です。
ポイントはあなたがいつからキャッシュフローを得ていきたいのかです。
人間はぼんやりと考えていても具体的なイメージがないと決断しにくい生き物です。
そこで役立つ方法が、自身のライフプラン表を作成してみることです。
なにも費用をかけてファイナンシャルプランナーに作ってもらう必要はありません。大まかで大丈夫なので、ご自身の現在の生活費やお子さんの年齢から推測される将来の教育費、住宅ローンの返済予定などの想定される費用と収入を年齢順に表にしてみましょう。65歳からの年金も収入として考慮して大丈夫です。年金額は郵送されてくる年金定期便などを参考にするとよいでしょう。きっとインデックス投資から高配当株投資への乗り換えの目安の時期が見えてくるはずです。
このようにどのタイミングで定期的な収入を得るのが最適解なのか客観的に眺めてみることはとても大事です。
まとめ
インデックス投資で資産拡大してから高配当株投資へ移行するという戦略は否定されがちです。しかし、投資初期のステージからインデックス投資と高配当株投資の両方を実践的に学ぶことで失敗のリスクを下げることが可能です。
自身のライフプランを今一度見直して出口戦略のタイミングを検討してみましょう。
配当金は必ずあなたの生活を豊かにします。すべての生活費を配当金で賄う必要はありません。もちろんそれは理想ではありますが、現実的ではありません。
僅かな配当金で、僅かに生活を豊かにするのです。そしてそれは誰にでも可能なことです。
今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました!