皆さんこんにちは
ミナンチャ(@minanncha)です。
月3万円が寝てても入ってきたら生活に潤いが出ると思いませんか。例えば少し家賃が高くても広くて新しい物件に住めたり、遊興費として趣味や経験に使えるお金が増えて人生が少し豊かになります。
今回の記事では日米の株で月3万円の不労所得を実現するための重要なポイントを分かりやすく説明します。読んで頂ければ利回りに惑わされない安全で長期的に安定したマネーマシンを作ることができます。
株式投資歴10年以上の僕の様々な実験と失敗の中で獲得した経験に基きます。
実際に僕も毎月の不労所得で楽しく暮らしています。
それでは行ってみましょう!
目次
この記事はこんな人が書いています
- 短期投資歴5年、長期投資歴5年
- 運用資産額2,500万円
- 高配当日本株、米国ETFを運用中
- 1級ファイナンシャルプランナー
- CFP認定者
※すべて記事執筆時点
日米株の特徴を知る
結論から言いますと高配当株投資という視点では米国株より日本株の方が有利といえます。日本株とETFを含む米国株とでは税金や配当金支払時期などが異なります。これらの特徴を知ることは株で長期的な資産運用する上で非常に重要です。必ず押さえておきましょう。ざっくりとした特徴の違いは下記のとおりです。下線が引いてある方が有利な条件となります。順番にご説明します。
日本株 | 米国株 | |
税引後手取り | 約80% | 約72% |
配当金支払 | 年2回 | 年4回 |
為替リスク | なし | あり |
為替手数料 | なし | あり |
株主優待 | あり | なし |
株価の成長性 | 横ばい | 高い |
税引き後の手取り
日本株と米国株では税金の仕組みが異なります。
日本株の場合は配当金に対して約20%(正確には20.315%)の税金が課されます。
100%-20%=80%(手取額)
一方、米国株はアメリカ現地で外国税という税金が10%課税され、残りの配当金に対して日本国内でさらに約20%の税金が課されます。
90%(100%-10%)×80%(100%-20%)=72%(手取額)
税金面で日本株の方が有利であると言えます。
ただし、確定申告することにより配当控除(日本株)や外国税控除(米国株)という方法で一部を取り返すことができますが、説明が複雑になることと、最大費用という前提で説明するため、この記事では考慮しないこととします。
配当金の支払い
すべての株で統一されているわけではありませんが、日本株は年に2回配当金を支払われるものが殆どです。企業によって異なりますが、大半が3月と9月の権利確定日を跨いでその企業の株を所有することで後日配当金を受け取ることができます。
これに対して米国株は年に4回配当金が支払われるものが殆どです。
2回に分けて受け取れるか、4回に分けて受け取れるか、という違いですが、高配当株投資をする以上は複数回にわたって安定的に配当が入金されることが望ましいですから、配当金の支払い回数については米国株に軍配が上がります。
為替リスク・為替手数料
外国株を保有する以上は為替リスクは避けられません。円安ドル高の時はいいですが、逆風となった場合は資産は目減りします。つまり為替の影響により不安定なわけです。
また、株やETFであろうと投資信託であろうと、米国株を購入する際には、円をドルに換えるために為替手数料が発生します。
これらの点では為替リスクや為替手数料が生じない日本株の方が有利でしょう。
株主優待
日本株の場合、企業側が規定する以上の株数を保有することで株主優待を出す会社があります。米国株ではこのような文化はありません。
株主優待はその会社の製品やサービスなどである場合が多く、直接現金が手元に来るわけではないですが、課税されませんし、ちょっとした楽しみを得れるので無いよりはあった方が良いですね。
株価の成長性
過去の株価の推移を見ると日米株のパフォーマンスの格差は明らかで、米国株が圧倒的に優秀です。
今回の記事の様な安定的な不労所得を目的とした高配当株投資でなく、資産の極大化を目的としたインデックス投資であれば、間違いなく米国株一択でしょう。
今回は主旨がそれますので触れませんが、インデックス投資に興味がある方は過去に記事にしていますので、下記の記事も合わせてご一読下さい。
ポートフォリオの作り方
高配当株投資に関して言えば、先述の日米株の特徴でもご説明のとおり、税金面やその他のあらゆる側面から有利である日本株を中心としたポートフォリオがお勧めです。
優良な企業だけを選ぶ
また、日本株を選ぶ際に気を付けて頂きたいのが、利回りだけに捕らわれず、優良な企業を選択するということです。
米国株がもてはやされる昨今ですが、日本にも優良で割安となっている企業は沢山あります。優良企業であれば一時的に株価が下落したとしても、その企業の本来の力は盤石ですから株価も戻しやすいです。また、下落局面でも配当利回りが防波堤となるため、下落耐性が強いという側面もあります。
逆に利回りが異常に高い株は、そもそもの企業価値がボロボロで株価が下落したことで高利回りとなっている銘柄が多数存在しており、危険な場合が多いです。手出し無用です。
本記事で日本株の優良銘柄の一部を具体的に上げると下記のとおりです。
- 積水ハウス(1928)
- 武田薬品(4502)
- 住友ゴム(5110)
- アサンテ(6073)
- バルカー(7995)
- 三菱商事(8058)
- 三井住友銀行(8316)
- ジャックス(8584)
- オリックス(8591)
- 三菱HCキャピタル(8593)
- 損保HD(8630)
- 東京海上日動(8766)
- NTT(9432)
- KDDI(9432)
- ソフトバンク(9434)
- 沖縄セルラー(9436)
- Jパワー(9513)
- 学究社(9769)
IRバンクを活用したファンダメンタルズによる優良な日本株の探し方は下記記事で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。上記に記載していない優良銘柄も記載しています。
また、日本株の買付にはS株を利用しましょう。通常の買付では、日本株は100株単位での売買となります。このため、準備資金を多く必要としますが、S株であれば1株から買い付けることができるので、少ない資金でも色々な株に分散して投資することが可能となります。
S株の買付は手数料の面でもSBI証券がお勧めです。まだ口座を持っていない方は、ネットで簡単に手続きできるので口座開設してしまいましょう。リンクを貼っておきます。
SBI証券日本株7割・米国株ETF3割
日本株だけに偏重してはリスクが高いため、国別に分散する意味で米国株ETFをポートフォリオに入れることでリスクを軽減できます。
米国株については個別株でなくETFとすることをお勧めします。先に説明のとおり、米国株は過去のパフォーマンスが証明するように原則的に成長市場であり、優良企業が集中する国です。S&P500などの指数に連動する高配当ETFであったり、バンガードなどの有名運用会社が銘柄管理をしているETFは信用性も高く、リバランスの手間もないため、活用すべきです。米国個別株で銘柄選定をするとなると日本株よりも大変な作業になります。したがって、米国株に関しては素直にETFに頼るのが正解です。
個人個人のリスク許容度や投資方針によって柔軟に変えていいですが、日米株の配分として、日本株7割、米国株ETF3割を目安とするといいでしょう。
米国高配当ETFのおすすめは下記3つです。
- VYM
- HDV
- SPYD
御三家とも呼ばれる超有名な米国高配当ETFです。概要は下記のとおりです。
VYM | HDV | SPYD | |
名称 | バンガード・米国高配当株式ETF | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | ポートフォリオS&P500高配当株式ETF |
設定日 | 2006/11/10 | 2011/03/29 | 2015/10/22 |
運用会社 | バンガード社 | ブラックロック社 | ステート·ストリート社 |
投資地域 | 米国 | 米国 | 米国 |
構成銘柄数 | 約400銘柄 | 約75銘柄 | 約80銘柄 |
主なセクター | ヘルスケア・金融・消費財など | 消費財、生活必需品、エネルギー、石油・ガス、電気通信など | 公益事業・金融・不動産など |
ベンチマーク | FTSEハイデ ィビデンド・イールド指数 | モーニングスター配当フォーカス指数 | S&P500高配当指数 |
ETF純資産 | 約440億USドル | 約122億USドル | 約78億USドル |
銘柄入替え | 年1回 | 年4回 | 年2回 |
配当時期 | 3月/6月/9月/12月 | 3月/6月/9月/12月 | 3月/6月/9月/12月 |
配当利回り | 3%前後 | 約3%~3.5% | 約4% |
経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
HDVはエネルギーや生活必需品といったディフェンシブな銘柄が多く、不景気でも必ず必要となる分野のため、不景気に強い特徴があります。ですが見方を買えるとエネルギーや生活必需品のセクターに偏りすぎているとも言えます。また分散という観点ではVYMの400銘柄と比較して少し弱いですね。
SPYDは他2つのETFに無い不動産セクターへの投資があり、最も利回りが高いです。一方で投資先は不動産や公共事業、金融などの割合が大きいことから、景気変動の影響を受けやすい傾向があります。
比較してみるとVYMが400銘柄と最も銘柄分散されており、バランスが良いETFと言えます。また、経費率が最も安い点も優れています。良い意味でクセがないETFだと思います。
米国高配当ETFについてはこちらの記事も参考にしてください。
カバードコールETFというスパイス(入れ過ぎ注意)
基本的に株価は下落するETFのため、ポートフォリオの中心に据えることはおすすめしませんが、毎月分配であり、超高配当であるため、高配当株投資のモチベーションを維持する意味ではスパイスとして「カバードコールETF」を取り入れるのもありかと思います。
カバードコールETFの詳しい解説は下記の過去記事をご覧頂きたいのですが、超簡単に説明すると、S&P500やNasdaqなどの指数に連動する株式を購入し、同時にそれら株式の「決まった価格で買う権利」を投資家へ売ることでオプション手数料を稼いでいるETFです。
特徴としては、株価は長期的には下落していくが、10%を超える超高配当利回りで、毎月配当です。
有名銘柄は「QYLD」と「XYLD」です。QYLDはNasdaqの株を対象としており、XYLDはS&P500の株を対象とします。このため、ハイテク系の株を対象とするQYLDは下落局面での株価の影響が大きく、利回りが高い一方で株価の値下がりもXYLDよりも激しいです。QYLDよりはXYLDを選んだ方がマシかと思います。
重要な点は、いずれも根本的には優良ETFではないため、ポートフォリオに入れる際には全体の1~2割以内に抑えることです。
繰り返しになりますが、基本的に株価は下落するからです。あくまでスパイスとして考えた方が無難です。
ポートフォリオ例
あくまで一例に過ぎませんが、1か月あたり3万円の配当を得るポートフォリオの例を作りました。各資産の配分や銘柄選定などは個々人によってまちまちであることは予めご承知おき下さい。
<資金1,000万円を投資する場合>
(1)日本株:700万円
700万×4.3%(利回り)×80%(税引後手取り)=24万
(2)VYM・HDV・SPYD:200万円
200万×3.5%(利回り)×72%(税引後手取り)=5万
(3)XYLD:100万円
100万×10%(利回り)×72%(税引後手取り)=7.2万
年間配当合計:24万+5万+7.2万=36.2万円
1か月あたりの配当金:36.2万÷12か月=約3万円
まとめ
確かな優良企業を選定すること、日米株の特徴を理解したうえで、資産配分を確りしてリスクを分散することが大切です。
高配当株投資で月3万円の配当金を作ることは、考えているほど難しくありません。
まずは証券口座を開いて株式投資の入口に立つことがスタートです。
今と未来を豊かにするために共に楽しんで株式投資をやっていきましょう。
今回もここまで読んでくださりありがとうございました!