不動産の話

不動産売買の仲介手数料を値切ったら損する4つの理由と不動産屋を味方につけて得する3つの思考

皆さんこんにちは!

ミナンチャ(@minanncha)です。 

不動産屋が申し受ける仲介手数料は売買代金の約3%と高額です。値切りたい人がいても当然です。でもちょっと待って下さい。それ逆に損します。

今回の記事を読めば、不動産売買の仲介手数料を値切ると損する理由と不動産屋を味方につけて得する考え方が分かります。

目先の得より全体の得を取りましょう。

長年不動産業界の第一線で戦ってきた僕だから自信を持って解説できるのです。

それでは行ってみましょう!

この記事の信頼性

この記事はこんな人が書いています。

  • 業界大手の財閥系不動産売買仲介会社で17年間に亘って仲介業務を経験
  • 現在まで300組以上の売買仲介案件を成約
  • 1級ファイナンシャルプランナー
  • CFP認定者
  • 宅地建物取引士

仲介手数料を値切ると損する4つの理由

信頼関係が築けない

不動産屋にとって仲介手数料とは収益の全てであり、顧客のために全力で取引をサーポトすることに対する対価です。言い換えれば、汗と涙の結晶なのです。

不動産屋にとって仲介手数料を払わない相手は「客」ではないのです。

そのくらい言っても過言ではないくらい不動産屋にとっての仲介手数料はセンシティブで重大なことなのです。まずはこの感覚を知っておく必要があります。

お客さんのために一生懸命に取引の相手方と交渉して商談を纏めるべく努力をしている不動産屋に対して仲介手数料の値引きを強要することは、この感覚を踏みにじりタダ働きや薄給労働を強要する行為です。

これでは信頼関係を築けるはずがありません。

不動産屋はあなたの不動産の悩みを解決するためのパートナーです。

パートナーとの信頼関係がうまく築けなければ、不動産屋も取引における相手方との交渉や顧客対応でベストなパフォーマンスは出せませんし、お客さんにも不満が残り満足のいく気持ちの良い取引はできません。

これはお互いに不幸なことです。

優良情報が2度と回ってこなくなる

あなたが不動産投資家であったり、住み替えを将来にわたって計画している場合は、たった1度の仲介手数料の値引き要請が、後々に大きな不利益をもたらします。

当然ですが、不動産屋はちゃんとした仲介手数料を払わない顧客とは取引したくありません。

優良な物件情報や購入顧客を持っていても、正規手数料を支払わない顧客へ紹介することは絶対にありません。

おそらく信頼関係のあるお得さんへその情報を回すでしょう。

仲介の中立性が損なわれる

売主と買主の双方をひとつの不動産会社が仲介するいわゆる「両手取引」の場合、正規仲介手数料を支払ってもらえない買主(または売主)よりも、仲介業務に相応しい正規手数料をちゃんと支払ってくれる取引の相手方に肩入れしてしまいがちです。

不動産会社の担当者も人間です。

労力に見合う対価をちゃんと支払ってくれる方の味方をしたいですし、頑張ってあげたい気持ちになるのものです。

優位性が下がる

不当な値引きを要求された場合、原則は仲介を断りますが、やむ得ず依頼を受ける場合、担当者レベルでなく、会社レベルでやる気がでません。表立っては言えませんが、これがどの不動産会社でも本音でしょう。

ちゃんと手数料を支払ってくれる売主さん・買主さんの物件の販売や物件紹介を優先します。

不動産屋を味方につけて得する3つの思考

人と人との信頼が基本という思考

不動産会社とお客さんという立場であれ、互いに信頼関係を持って取引を進めていくことが最も大切なことです。

あなたの売りたい気持ちや買いたい気持ちを確り伝えれば、不動産会社も誠意をもって最後まであなたの不動産取引をサポートします。

繰り返しになりますが、不動産屋はあなたの不動産の悩みを解決するためのパートナーです。

「俺は客だ!」という思考でなく、パートナーとして互いに誠意をもって不動産取引を進めていこうとする思考が肝心です。

値引きでなく指値や買い上げという思考

購入予算や売却手取額が苦しいのであれば、まず最初に考えなくてはいけないのは、仲介手数料の値引きではなく「指値」と「買い上げ」です。

指値とは購入価格について不動産会社を通じて売主へ値引き交渉をすることを言います。買い上げとは売主が受けた指値に対して不動産会社を通じて買主へ購入価格の積み上げを交渉することを言います。

取引の相手方は不動産屋ではありません。売主であり買主です。

まずは取引の成功に向けて、取引の相手方との交渉を優先すべきです。また、繰り返しになりますが、その交渉におてい大事なのがあたなと不動産会社の担当者との信頼関係です。

得意先になるという思考

”不動産売買は人生に一度のビックイベント”などと言われますが、これは半分正しく、半分間違いです。

不動産はあなたの人生の方向の変化に応じで変わるものです。

購入した後も、予期せぬ事情で買い替えすることになるかもしれません。また、不動産投資の場合であれば、事業規模を拡大していくために更に収益物件を買い増す局面も想定されます。

そんな時、良く対応してくれた不動産会社或いはその担当者に相談するケースは多々あります。

お互いに誠意ある対応のもとに不動産取引を実現したという事実は大きな信頼になります。

これはその不動産会社にとってあなたがお得意様であることを意味します。

お得意様には一生懸命に対応しますし、最高の売買情報を提供したいと思うのが普通でしょう。あなただけに紹介する内々の情報が回ってくるはずです。

ダメな会社(担当者)に当たった場合

残念ながら全ての不動産エージェントが優秀ではありません。中には「ハズレ」を引くこともあると思います。

ハズレを引いたら遠慮なく担当者を変更してもらうように言いましょう。

会社自体が信用に値しないと判断する場合は会社を変えましょう。取引の相手方と具体的な交渉を進めているような段階でなければ離脱しても全く問題ありません。

ダメな担当者や会社に付き合っていてはあなたの時間と機会の損失になります。

まとめ

今回は仲介手数料の値引きという不動産屋にとって非常にセンシティブなトピックをお話ししました。

仲介手数料の値引きは目の前の経費削減にはなるかもしれませんが、不動産取引を有利かつ納得して進めるためには適切な対応ではありません。

あなたと不動産会社、担当者との間でしっかりとした信頼関係を築くことが大切です。

今回もここまで読んで下さりありがとうございました。

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